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13-1.卑弥呼と銅鐸 [13.邪馬台国畿内説を斬る]

平成23年1月23日、NHKスペシャルで「邪馬台国を掘る」が放映された。この番組はNHKが、大型宮殿跡が出土した纒向遺跡の発掘現場に3ヶ月も密着取材して、大型土坑から桃の種や銅鐸の破片が出土した瞬間を撮影しており、また2千個以上の桃の種を並べた映像もあったりして、我々古代史に興味を持つ者にとっては、発掘現場の臨場感が伝わり、なかなかの見ごたえのある番組であった。 

大型土坑から出土した銅鐸は、突線鈕式の鰭の破片であったが、纒向遺跡が銅鐸を祭器として使用していたならば、鬼道を用いた卑弥呼と矛盾し、纒向遺跡が邪馬台国である可能性が低くなるとして、わざわざ銅鐸を鋳造し、それを割る実験をしていた。銅鐸はそのままでは潰れるだけで割れず、火に焼べて始めて叩き割ることが出来ていた。NHKだからこそ出来る番組と感心した。 

気象学による話もあった。卑弥呼が共立された頃、天候が不順な年が数年続いていたそうで、銅鐸を祭器とする祭祀では祈りが通ぜず、銅鐸を割り、卑弥呼による新しい宗教、鬼道(道教)による祈りが始まったとしている。そして、道教と桃の関係を中国まで取材に出向き、最後には大型宮殿に供えられた沢山の桃の前で、卑弥呼が祈りを奉げているシーンがあった。 

卑弥呼が銅鐸を割り、新しい宗教としての鬼道(道教)を行ったというストーリーにしなければならなかったのは、銅鐸による祭祀と鬼道が矛盾するためだけだったのだろうか。私にはもっと大きな、邪馬台国畿内説にとっては、致命的な欠陥を隠すための手段のように思えた。
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